東日本大震災の被災地の子どもたちが地元の復興に向けた活動やアイデアを発表する「東北こどもまちづくりサミット」が5日、仙台市青葉区の仙台国際センターであり、小中高生や行政関係者ら約200人が参加した。
岩手、宮城両県の「子どもまちづくりクラブ」の代表が取り組みを報告した。石巻市のクラブは2014年1月に開所した市子どもセンター近隣の商店マップ作 成に触れ「親子連れなどの姿が目立つようになった」と喜ぶ商店主らの声を紹介。震災の風化防止のために制作したモニュメントに寄せる思いも語った。
陸前高田市のクラブは、市が予定する図書館建設に首都圏などの図書館視察を踏まえたダンススタジオ整備などを提案。岩手県山田町のクラブは町の子ども交流センター計画に生かされたアイデアを説明した。
東京電力福島第1原発事故で郡山市から東京都内に避難している高校生は、仙台市で3月に開かれた国連防災世界会議に参加した感想を述べた。
6回目を迎えたサミットは11年11月、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(東京)の主催で始まった。