みやぎ震災ハブセンター、仙台で来月始動 被災者総合支援に

東日本大震災の被災者への総合支援を目指す「みやぎ震災ハブセンター」が、10月1日から仙台市で活動を始める。法律、福祉、子ども、遺族、心のケアなど被災者が直面する多様な問題の相談に、宮城県内の8分野の民間団体、専門機関が連携して窓口を設け、いつでもつながれる場づくりに取り組む。
 ハブセンターを結成するのは、産業カウンセラー協会東北支部、仙台いのちの電話、つむぎの会(津波で子どもを亡くした親の支援)、日本グリーフケア協会、みやぎ青葉の会(弁護士、司法書士らの団体)、同県社会福祉協議会、同県社会福祉士会、同県と仙台市の児童相談所。
 1日から窓口の専用電話とメールアドレスを開設し、被災者からの相談に応じる。
 また、県の助成を得てPRパンフレットを5万枚作成。県内被災地の仮設住宅や避難所、民家、公共施設などに配布し、相談を呼び掛ける。
 ハブセンターは、寄せられた相談を内容に応じて連携する各団体にすぐに引き継ぎ、さらに詳しい相談や問題解決への具体的な支援につなぐ。
 センター実現は、つむぎの会の田中幸子さん(62)=藍(あい)の会代表=が「被災者は1人で多くの問題を抱え、一つの窓口での総合支援が必要」と各団体に呼び掛け、7月から話し合った。
 事務局となる産業カウンセラー協会東北支部の神春美さん(63)は「仮設住宅に移った被災者の多くは、日常の不便や孤立から外に相談しにくい状況にある。二重ローン、遺族や高齢者の悩み、心の問題などを受け止めていきたい」と話す。
 仙台弁護士会などにも参加を呼び掛け、当面は岩手県内からの相談にも地元の関係団体を紹介していきたいという。
 連絡先はハブセンター事務局080(1667)2127(1日から)。メールはm-hubcenter@coda.ocn.ne.jp

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