最近「業績下降、下げ止まらず」「今期131店舗の閉鎖決定」といったニュースなど、何かと暗い話題が多いマクドナルド。2015年8月12日発表された2015年1~6月期(半期)決算では、最終損益が262億円の赤字と経営状態はかなり落ち込んでいるようです。
低迷している要因は様々だと思いますが、一般消費者はなぜマクドナルドに行かなくなったのでしょうか?
そこで今回『VenusTap』では、男女300人に「あなたはマクドナルドにどれくらいの頻度で行きますか?」というアンケートを実施。そこから分かった利用状況と、マクドナルドに対しての意識についてご紹介します。
■半数以上がマクドナルドには「全く行かない」
「あなたはマクドナルドにどれくらいの頻度で行きますか」という質問に対し、結果は以下のようになりました。
1位・・・「月に0回」 173人(57.7%)
2位・・・「月に1~2回」 108人(36.0%)
3位・・・「月に3~4回」 12人(4.0%)
4位・・・「月に5~6回」「月に7~10回」「ほぼ毎日」 それぞれ2人(0.7%)
5位・・・「月に11~15回」 1人(0.3%)
この結果から、半数以上の人がマクドナルドに“全く足を運んでいない”ことが分かりました。2015年4月24日現在の総店舗数は3,065軒で、どこの駅前でも黄色い“M”のマークを見かけるほど身近な店であるにも関わらず、立ち寄る人は少ないようです。
■やっぱり安心できない……進んでいる“マクドナルド離れ”
次に、「マクドナルドへは、昔に比べて行かなくなりましたか」と聞いてみたところ、「昔に比べて行かなくなった」と回答した人が181人(60.3%)で最多。その人たちに「なぜ行く回数が減ったのでしょうか?」(複数回答)と、行かなくなった理由を聞いてみると、
1位・・・「異物混入事件が相次いだから安全性が信用できない」 74人(40.9%)
2位・・・「昔に比べ値段が高いから」 71人(39.2%)
3位・・・「消費期限切れ鶏肉のナゲット事件があったから安全性が信用できない」 64人(35.4%)
という回答が上位を占めました。やはりニュースで取り上げられた異物混入問題や消費期限切れ問題が、消費者意識に大きな影響を与えているようです。安全性が信用できなくなったのに、価格が高くなるという事態に不満を抱いている人が多いと分かります。また、
4位・・・「うどん屋など安くておいしい外食チェーンが増えたから」 44人(24.3%)
5位・・・「おいしくなくなったから」 42人(23.2%)
という結果から、競争相手が同じハンバーガーショップだけではなくなったことも要因の一つのようです。
業績悪化を挽回すべく、女性向けと思われる野菜を使ったメニューを開発したり、Webサイトにて安全性についてアピールする特設ページを作ったりなど、ヘルシーさをアピールして巻き返しを図っているマクドナルド。今後消費者が戻るかどうか、目が離せないですね。