むすび丸の活躍評価 経済効果90億円 七十七銀推計

七十七銀行は5日、宮城県観光PRキャラクター「むすび丸」の経済波及効果が2007~12年度で計90億円になるとの推計をまとめた。同行は「県内経済の底上げに貢献し、仙台・宮城のイメージアップにも寄与している」と分析した。
 推計ではまず、基準年として12年度の波及効果を計算。直接効果として商品などの売上高15億3700万円を見込み、生産誘発効果などを加えて約24億円とはじいた。これを基に07~11年度も計算し、6年間の波及効果を計90億円と算出した。
 12年度の波及効果の内訳を業種別にみると、飲食料品などの製造業が約12億8000万円と最も多く、ホテルや飲食業などサービス業の約5億円が続いた。約24億円は、ベガルタ仙台の12年シーズンの波及効果(約25億円=県推計)に匹敵する額だった。
 同行は8月、キャラクターの使用承認を受けた866事業所にアンケートを実施。回答した317事業所の関連商品の売上高(12年度)を推計の基礎データに活用した。
◎DCに貢献、課長へ昇格/知事が辞令「今後も頑張って」
 宮城県の観光PRキャラクター「むすび丸」が5日、仙台・宮城観光キャンペーン推進協議会事務局のPR担当係長から課長に昇格し、村井嘉浩知事から辞令を受け取った。2010年4月の係長就任から約3年5カ月でのスピード出世となった。
 仙台市青葉区のホテルであった辞令交付式で、村井知事は「今春の仙台・宮城デスティネーションキャンペーン(DC)の成功に貢献し、むすび丸自身の経済波及効果も大きい。今後も頑張ってほしい」と激励した。
 支給された名刺には「課長」の役職が入り、責任の重みが増したむすび丸。事務局を通し、「仙台・宮城のいいところ、おいしいものをこれからもPRします」とのコメントを出した。
 むすび丸は、前回07年の仙台・宮城DCに合わせて誕生した。イベントなどへの「出陣」回数は、今春のDC開催が決定した昨年5月~ことし7月で1041回に上った。横浜・八景島シーパラダイス(横浜市)で14~16日に開かれる東北地方観光物産展が、課長としての初仕事になる。

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