ホームページ(HP)に広告を載せ、アクセス数に応じて広告主から報酬が得られる「アフィリエイト」で利益を得ようと、パチンコ店のトイレに自分のHPアドレスを彫ったとして、兵庫県警神戸西署は福岡県大牟田市、無職松本辰徳容疑者(35)を器物損壊容疑で逮捕した。
松本容疑者は、岩手から鹿児島まで2府34県のトイレなど計約2600か所で、人目につきやすい所に彫ったと供述。同署はこれまでに19県の計520か所の犯行を裏付けた。
同署幹部によると、松本容疑者は3月23日午後、兵庫県明石市内のパチンコ店のトイレで、カッターナイフを使って壁にアドレスを彫った疑い。昨年9月以降、車に寝泊まりしながら、各地の高速道路のサービスエリアや公園、パチンコ店を訪れて刻んでいたという。
松本容疑者は、アダルトサイトに移動できるリンク集のHPを開設。アドレスを残した約2600か所については、住所をノートに記録していた。アフィリエイトの収入は計約66万円で、「楽してもうけたかった」などと話しているという。