ゆうちょ銀行、住宅ローン参入申請 13年4月にも開始

日本郵政傘下のゆうちょ銀行は3日、金融庁長官と総務相に対し、新たに住宅ローンや企業向け貸し出しなどの融資事業を始めたいと申請した。認められれば、来年4月にも事業を始める。ゆうちょ銀には国内最大の貯金量と全国にはりめぐらせた郵便局網があり、地方銀行などは「民業圧迫」と反発している。
 ゆうちょ銀はこれまで、地銀のスルガ銀行(静岡県沼津市)と提携し、個人事業主や女性向けの住宅ローンを代理販売してきた。今回、これらにサラリーマン向けなどを加えた住宅ローン▽個人向けの無担保カードローン▽教育や自動車購入などの目的別ローン▽企業向け貸し出し、を自ら手がけたいと申請した。日本郵政傘下のかんぽ生命保険も学資保険の新型商品を販売したいと申請した。
 郵政民営化見直し法が4月に成立したため、政府の郵政民営化委員会(委員長=西室泰三・東芝相談役)は日本郵政グループの新事業を認めるように審査基準の見直しを進めている。委員会はゆうちょ銀の申請も認める方向で、金融庁長官と総務相は委員会の審査結果を尊重する見通しだ。

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