ゆるキャラとお笑いコンビに 東松島復興大使、第1弾

宮城県東松島市は、東日本大震災から復興を目指す地域のPR活動などを担う「ふるさと復興大使」制度を創設した。第1弾として市マスコットキャラクター「イート&イ~ナ」と、地元出身のお笑いコンビ「ニードル」に委嘱した。
 大使は、各界で活躍する人に必要に応じて依頼する。出身者に限らず、市にゆかりのある人も対象とする方針。任期は3年で、更新していく。市復興まちづくり計画最終の2020年度を期限としている。
 ニードルは、中学校で同級生だった伊藤政仁さん(28)と石垣進之介さん(28)が01年に結成した。県内のテレビ、ラジオ番組に出演し、東京の舞台にも立つなど活動の場を広げている。
 浜市地区出身の石垣さんは実家が津波で全壊、両親は市内の仮設住宅で暮らす。2人は震災後、県外でライブを開いて義援金を集めたり、被災地で炊き出しを手伝ったりしてきた。
 大使の委嘱式が9日、市役所であった。伊藤さんは「風化を防ぐため震災のことを伝えていきたい」と抱負を述べ、石垣さんは「お笑いで多くの人を楽しませたい」と語った。
 阿部秀保市長は「日本中で震災が忘れられてきている。大使には日頃の活動の中で復興状況などの情報を発信してもらいたい」と期待した。

タイトルとURLをコピーしました