“わが社もジャニーズシンパ” ジュリー社長に会見要請した松尾潔氏の契約解除 山下達郎の所属事務所で何が起きたか 山下はラジオで見解表明へ

〈契約が中途で終了になりました。私がメディアでジャニーズ事務所と藤島ジュリー景子社長に言及したのが理由です。(中略)山下達郎さんも会社方針に賛成とのこと、残念です〉 【画像】“ジャニーズ批判”をしたらクビに…松尾氏のツイートを見る  7月1日、こうツイートしたのが音楽プロデューサーの松尾潔氏(55)だ。 ◆ ◆ ◆

ジャニーズに曲を作るなど良好な関係だったが――

多くの名曲を手掛けてきた松尾氏(本人SNSより)

 CHEMISTRYや平井堅らをプロデュースした松尾氏。2008年に手掛けたEXILEの『Ti Amo』は、日本レコード大賞を受賞している。同年、山下達郎に誘われ、スマイルカンパニー(以下、スマイル)と業務提携を結んだ。  同社とジャニーズ事務所との関係は深い。 「元社長の小杉理宇造氏はもともとジャニーズタレントのレーベルの担当でした。ジャニー喜多川氏と交流があり、03年にジャニーズ・エンタテイメント社長に就任。ジャニーズの顧問を務めた時期もある。現社長には息子の小杉周水氏が就いている」(音楽関係者)  山下は近藤真彦、KinKi Kidsに楽曲提供。松尾氏もSMAPやジャニーズWESTに曲を作るなど良好な関係だったが――。  今年3月、英BBCがジャニー氏の性加害を報道すると、松尾氏が『日刊ゲンダイ』の連載でこの問題に言及。さらに5月14日、藤島ジュリー景子社長が動画と文書で釈明をした際には、〈まずは記者会見を。(中略)ジュリーさん、これを機に膿を出しきりませんか〉とツイートした。19日の連載では先のツイートを掲載、〈今日も気分が悪い!〉と締めくくった。 「この発言が小杉理宇造元社長の耳に入った。山下さんも不快に思っていたと聞きました」(業界関係者)

スマイル側の忖度で契約解除

 そして6月2日、スマイルで全体会議が行われた。 「社長が『小杉家と山下家と藤島家は義理人情で長年繋がっている。わが社もジャニーズシンパだということを忘れないように』という趣旨の発言をした。その日、社長が松尾さんに契約解除を伝えたようです」(事務所関係者)  その後、やり取りがなされ、話はまとまったのだが、 「今回はジャニーズから圧力があったわけではなく、スマイル側の忖度。松尾さんはそれに納得できず、契約解除日の6月30日の翌日にツイートした。山下さんに言及したのは、山下さんらが解除を後押ししたと聞いたから。そもそも2人は師弟関係などではなく、食事をする中で山下さんが事務所に誘った。それゆえ残念な気持ちが強かったのでしょう」(別の業界関係者)  スマイルの言い分を聞くべく、文書で質問を送ると、担当者が電話で回答した。 ――契約解除は事実か? 「合意のもとで業務提携を解除したのは事実です」 ――ジャニーズ事務所の影響はあった? 「お答えはできません」 ――山下さんも賛成した? 「守秘義務がありますので、お答えは差し控えさせて頂ければと思います」  山下は日曜日のラジオ『山下達郎のサンデー・ソングブック』(TOKYO FM)で、性加害問題について言及する予定だという。

「週刊文春」編集部/週刊文春 2023年7月13日号

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