アイフル、テレビCM中止…チワワ犬「くーちゃん」で一世風靡

 経営再建中の消費者金融大手アイフルが、テレビCMを中止することが22日、分かった。同社のCMでは、愛らしいチワワ犬の「くーちゃん」が人気を集めたが、武富士破綻の影響で、経営環境が一段と厳しさを増す中、さらなるリストラが必要と判断した。
 また、中小企業向け無担保ローンを展開する子会社「ビジネクスト」を売却する方向で交渉しているほか、無人店舗の追加閉店にも踏み切る方針。
 アイフルは昨年、私的整理の一種である「事業再生ADR」を申請。メーンバンクの住友信託銀などの支援を受け、事業再生に取り組んでいる。
 同社は、2002年に放映を始めたチワワ犬の「くぅーちゃん」と俳優の清水章吾さん、アイドルの安田美沙子さんが競演したCMが一世を風靡し、知名度も一気にアップした。ただ、このCMは、強引な取り立てで全店営業停止の行政処分を受けた2006年に自粛で停止。翌年にCMは再開したが、くーちゃんシリーズは打ち切りとなった。同社のCMにはかつて、あべ静恵さんや松本伊代さんらも出演していたほか、無人機の「お自動さん」も人気だった。
 このほか、中部地方にある無人店舗約30店の追加廃止も決め、CM中止と合わせ、数億円規模の経費を削減する。
 一方、子会社の売却先は、東京スター銀行を軸に調整している。ビジネクストは2001年にアイフルが6割、住友信託銀行が4割を出資して設立。個人事業者や中小企業向けの融資を手掛けている。住友信託銀行の持ち分も売却する方向だ。

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