宮城県とアイリスオーヤマは5日、包括連携協定を締結した。防災・減災や地域産業の振興、人材育成などの取り組みを相互に強化し、地域活性化や県民サービス向上につなげる。アイリスが都道府県と包括連携協定を結ぶのは初めて。
省エネ・脱炭素、健康増進などを含む計6項目で連携する。防災・減災分野は災害時に、アイリスが水やパックご飯などの支援物資を提供する。産業振興ではスタートアップ支援、パックご飯輸出による県産米の販路拡大を進める。人材育成では、ものづくりの出前授業を県立高などで展開する。
県庁で締結式があり、村井嘉浩知事は「アイリスの知見やノウハウは県内の課題解決に大変意義がある」と強調。同社の大山健太郎会長は「東日本大震災を経験し、防災関連の商品開発を強化した。期待に沿えるよう努力する」と語った。
アイリスと県内自治体の包括連携協定は角田、仙台、気仙沼、石巻4市に続き5例目となった。