アジアの歌姫だ!安室奈美恵、モナコで熱唱

 世界最大の音楽の祭典「ワールド・ミュージック・アワード2010」がモナコ・モンテカルロで18日(日本時間19日)に開催され、安室奈美恵(32)がアジアを代表して出演した。「ベストアジアンアーティスト賞」を受賞し、自身初となるヨーロッパでの歌唱を披露。堂々としたステージングを見せ、未開の地で“アジアにアムロあり”と深く印象づけた。
 プレゼンターを務めた“お騒がせ女優”パリス・ヒルトン(29)から「ベストアジアンアーティスト、ナミエ・アムロ~!」と紹介された安室。ミニスカートにロングブーツ、頭にはちょこんとミニハットをかぶった「自分らしいスタイルを意識した」といういでたちで、ステージに上がった。
 デビューから18年。初の欧州の舞台で披露したのは「Hide&Seek」。モナコ元首のアルベール2世(52)も見つめる中、激しいダンスとともに堂々と熱唱。客席から大喝采を浴び、パリスから受賞のトロフィーを受け取ると「ありがとう!サンキュー」と喜びを爆発させた。
 22回目となる同アワードに日本人が出演するのは、93年の「CHAGE&ASKA」以来、17年ぶり2組目。アジア人の女性アーティストの出演は初めてだ。
 今回の受賞は、日本はもちろん、アジアで不動の地位を築いた安室の実績が、主催の国際レコード産業連盟に評価されてのもの。08年7月発売のベスト盤「BEST FICTION」は日本で約180万枚を売り上げ、10代、20代に続くミリオンヒットを達成。昨年12月に発売したアルバム「PAST<FUTURE」も、日本、香港、台湾、韓国、シンガポールのアジア5カ国・地域でチャート1位を獲得。オリコンが昨年発表した「なってみたい有名人ランキング」の女性部門で1位となるなど、30代を過ぎてその人気はますます上がっている。
 ステージを下りた安室は「モナコという地でパフォーマンスできて大変光栄です」と充実した表情。この日ステージに立ったのは米歌手ジェニファー・ロペス(40)、「ブラック・アイド・ピーズ」のウィル・アイ・アム(35)らそうそうたる面々。世界的アーティストと肩を並べた。
 ▽ワールド・ミュージック・アワード 1989年に創設。基本的にCD売り上げ枚数をベースに表彰。今年は米歌手レディー・ガガ(24)が「ワールドベストアルバム賞」など5冠。ロンドンで行われた06年には、故マイケル・ジャクソンさんが出演。この際のパフォーマンスが、生前最後のステージとなった。

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