アジア文化交流の種に 留学生主体でフェス

仙台市民にアジア各国の文化をもっと知ってもらおうと、JR仙台駅東口の宮城野通で25日、「伊達アジアフェス」が初めて開かれる。学都・仙台はアジア出 身の留学生が多く住むが、市民との触れ合いはいまひとつ。国際交流を深めようと、留学生たちが各国の料理を振る舞い、民族舞踊を披露する。

フェスの目玉は民族衣装のファッションショー。市内の大学や日本語学校に通うアジア6カ国の留学生約25人がチャイナドレスやアオザイなどをまとい、特設 ステージを歩く。ネパールカレーやタイ風焼きそばなどの料理や各国の雑貨が販売されるほか、インドネシアなどの民族舞踊もお披露目する。
仙台市交流政策課によると、市内に住む外国人留学生は3314人(4月末現在)。このうち8割以上がアジア出身だが、言葉の壁などもあって一般市民と交流する機会は多くない。
ファッションショーに出演する東北大大学院理学研究科研究員で中国人の殷文(イン・ブン)さん(29)=青葉区=は「出演者も来場者も育ってきた環境は異なるけれど、共に仙台に暮らす縁を感じて、絆を強めるきっかけになればいい」と話している。
フェスは25日午前11時~午後8時。会場には、ネパール地震への義援金を呼び掛けるブースも設置される。

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