視聴行動分析サービスなどを提供するニールセン デジタルは、デジタル広告における総インプレッションのうち、何割が意図していた性年代にリーチしたかを表す「オンターゲット率」についての調査を行った。
女性の場合、年代が異なってもオンターゲット率は大きく変わらず
はじめに、性年代別にオンターゲット率を分析。年齢の上限設定がない場合は、高い割合でターゲットへのリーチが実現していることがわかった。一方、18~34歳の女性をターゲットとした場合、オンターゲット率は52%にまで下がった。また、21~34歳および25~54歳の女性では、ターゲットとしている年齢範囲は異なるものの、実際の数字ではそれぞれ43%、42%とほぼ同率だった。
アドネットワーク”非経由”のほうがオンターゲット率が高くなる結果に
次に、配信種別のオンターゲット率に着目。その結果、アドネットワークなどを利用して複数メディアに配信する「プラットフォーム/ネットワーク」と比べ、媒体社が直接特定のメディア上に配信する「メディア/パブリッシャー」のほうが10%高くなることが判明した。他にも、モバイルデバイスに向けた「メディア/パブリッシャー」の広告配信においては、61%と高い割合になることがわかった。
「化粧品」領域での平均オンターゲット率は54%
最後に、広告主の業種別にオンターゲット率を比較した。すると、業種によって割合は大きく異なり、「エンターテイメント」「通信、WEBサービス」は70%を超えた。一方で、「食品、飲料」は「通信、WEBサービス」よりも低い64%となり、「化粧品」に至っては、さらに低い54%となった。
【調査概要】
調査主体:ニールセン デジタル株式会社
調査データ:「ニールセン デジタル広告視聴率(Nielsen Digital Ad Ratings)」の計測実績データ
※ 2017年7月~2018年9月の間に計測された1,000件以上のデジタル広告キャンペーンデータ