アマゾン、アレクサに生成AI搭載を発表…感情表現や複数の要求も実行可能に

 【アーリントン(米バージニア州)=小林泰裕】米IT大手アマゾン・ドット・コムは20日、人工知能(AI)を使った音声アシスタント「アレクサ」に生成AI機能を搭載すると発表した。スマートスピーカー「エコー」などを通じ、これまでより自然な会話が可能になるという。数か月以内に米国でサービスを開始する。

 生成AIを搭載したアレクサでは回答に必要な時間が短縮されるほか、「照明をすべて消して、掃除機をかけて」など複数の要求を実行できるようになる。回答内容によって喜んだり悲しんだり、人間のような感情表現も可能になるという。

 アレクサでの生成AIの活用はこれまで一部機能に限定されていた。米国では、これまでに販売されたすべてのエコーから生成AIを搭載したアレクサが試験的に利用できるようになる。料金は当面無料となる見込みだ。日本でのサービス開始時期は未定としている。

 音声アシスタントに生成AIが搭載されることで、チャットGPTなどとの競争が激化する可能性がある。一方、生成AIによって誤った内容が回答される恐れもある。

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