インターネット通販大手アマゾンジャパン(東京)が宮城県利府町に新たな配送拠点「デリバリーステーション(DS)」を開設することが25日、関係者への取材で分かった。2019年に開設した仙台DS(仙台市)に次いで県内2カ所目の配送拠点となる。同社が取り扱う商品数は年々増えており、注文の翌日に配送できるエリアの拡大につなげる。
DSは商品を宛先ごとに仕分けし、運送業者に引き渡す施設。大和ハウス工業(大阪)が同町沢乙で運営する物流施設「DPL仙台利府II」の2階(床面積約8200平方メートル)に開設する。仙台利府IIは今年3月に完成。アマゾンは今夏中にも稼働させるとみられる。
新たなDSは仙台北部道路の利府しらかし台インターチェンジ近くにあり、宮城県北部を中心に配送の迅速化を進める。仙台DSは仙台市を中心に宮城、福島両県の計20市町村をカバーしている。
アマゾンの担当者によると、東北のDSは盛岡市、秋田市、青森市、青森県八戸市にもあり、利府町のDSは6カ所目となる。