アメリカンとUSエアの合併認める 米司法省、12月にも航空最大手誕生

【ワシントン=柿内公輔】米司法省は12日、アメリカン航空の親会社AMRとUSエアウェイズの合併を認めると発表した。司法省は合併が独占禁止法に抵触する恐れがあるとして提訴していたが、2社が発着枠を減らすなどの措置をとることで和解に達した。両社は12月に合併を完了させ、計画通り世界最大の航空会社が誕生する。
 AMRとUSエアは2月に合併を発表したが、司法省は新会社が圧倒的なシェアを握ることで競争が阻害されるとして、8月に連邦地裁に提訴していた。
 和解によると、2社は首都ワシントンのレーガン空港やニューヨークのラガーディア空港など主要空港の発着枠を一部返上し、自主的にシェアを減らす。新会社の最高経営責任者(CEO)に就くUSエアのパーカーCEOは「すばらしいニュースだ。訴訟を乗り越え、新たなエアラインを築くのを楽しみにしている」との声明を発表した。
 AMRとUSエアは合併で、旅客輸送実績で米ユナイテッド航空を抜いて世界最大となる。アメリカンと同じ航空連合に所属する日本航空は、USエアの路線網が加わってサービスが拡充する期待が広がる。

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