アルタミラ洞窟再公開へ スペイン文化相が発表

 スペインのゴンサレスシンデ文化相は8日、先史時代の壁画が残る同国北部アルタミラ洞窟(どうくつ)を近く一般公開すると発表した。世界遺産にも登録されている同洞窟は壁画の傷みが激しくなっているとして2002年9月から公開が中止されていた。
 11日に専門家による作業グループ会合が開かれ、一般公開の条件など詳細が検討される。
 アルタミラ洞窟の壁画は19世紀末に偶然発見され、少なくとも1万4千年前の絵画と鑑定された。1985年に世界遺産に登録。牛や馬、トナカイなどが描かれ、フランス南西部のラスコー洞窟の壁画と並んで貴重な文化遺産として知られている。
 ただ大勢の見学者が押し寄せたことで洞窟内の環境が変化し、77~82年にも一時公開が中止された。(共同)

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