モバイルバッテリーやスピーカーなどを開発・販売するアンカー・ジャパンは5月13日、Amazon.co.jpで販売している同社製品に、不当に低いカスタマーレビューが大量に投稿されたと発表した。悪意ある第三者が、製品の信用低下と販売機会の損失を狙った可能性があるという。同社はこの旨をアマゾンジャパンに報告済みで、当該レビューは全て削除されている。
対象製品は、会議用Bluetoothスピーカー「Anker PowerConf」。内容は明らかにしていないが、タイトルと内容が全く同じ「1つ星」のレビューが大量に投稿されたという。
投稿があった時期は3月27日~28日。この2日間の1つ星レビューの数は、過去の5週間(2月23日~3月21日)に同社製Bluetoothスピーカーに投稿された、1つ星レビューの週平均の20倍以上だとしている。
アンカー・ジャパンは投稿を確認後、アマゾンジャパンに報告したが、4月上旬に以前はみられなかったアカウントが同様のレビューを再投稿したという。5月14日時点では悪質なレビューはすでに削除されており、同製品の評価の平均値は星4.4、1つ星レビューは全体(348件)の3%となっている。
アンカーはさらに、他のメーカーが製品の無償提供や報酬と引き換えに、「5つ星」レビューの投稿を外部に依頼し、製品の売れ行き拡大を試みていることを確認したと報告している。
こうした状況を踏まえ、同社は「Amazonコミュニティの公平性が保たれ、引き続きお客さまが安心してお買い物ができるよう、コミュニティの悪用や不正行為の撲滅に全面的に協力して参ります」とコメント。
消費者に対し、「カスタマーレビューの不当な操作等の依頼を受け取られた場合は、アンカー・ジャパン カスタマーサポートまでご一報いただけますようご協力をお願い致します」と呼び掛けている。