アンドロメダ銀河に新星 仙台市天文台が発見

仙台市天文台(青葉区)は、銀河系から最も近いアンドロメダ銀河の中に、新星を発見したと発表した。県内で新星の発見は初めて。
 市教委によると、新星の明るさは16等級で、距離は230万光年。天文台係長の小石川正弘さん(58)が10日午後10時ごろ、17等級まで見える口径1.3メートルの反射望遠鏡で見つけ、国際天文学連合(IAU)から「M31N2010―12b」と認定された。
 新星は、終末期の恒星が周辺に滞留したガスを取り込んで爆発し、一時的に増光する現象で、超新星(スーパーノバ)と比べて爆発の規模が小さい。ことし、新星が確認されたのは世界で35番目、日本で7番目。
 小石川さんは「アンドロメダ銀河の超新星は約120年間観測されておらず、世界中の天文チームが捜索する中での副産物と言える。何げなく撮影して見つけることができ、ラッキーだった」と喜んでいる。

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