イオン、大卒新規1千人を海外採用で 新年度、全体の約3分の1

イオンは1日、2012年度に新規採用(中途含む)する大卒クラスの社員約3000人強のうち、最大で約3分の1に当たる1000人強を中国、東南アジアを中心とする海外現地法人で採用する計画を明らかにした。消費拡大が見込まれるこれら新興国市場での事業展開を加速するねらいがある。
[フォト] 「遅いけど安い」盲点突いたイオン好調 王者ドコモも大慌て
 同社は月内にも、中国・北京に中国本社を、マレーシア・クアラルンプールにアセアン本社(仮称)をそれぞれ設立する予定で、社員はこの2つの本社や中国、東南アジア各国にあるグループの駐在員事務所などで勤務する。
 11年度は新規採用者数約2000人のうち2割強が海外現地採用で、12年度は全体の採用数とともに海外での採用数を引き上げた。
 13年度の新規採用は5000人規模を計画しており、海外での現地採用も引き続き増える可能性があるという。
 日本で採用した社員はまずは国内で研修、店舗での経験を積むが、将来の海外勤務を奨励する。反対に、海外で採用した社員が日本で勤務する場合もある。
 同社は海外での事業展開に力を入れているところ。現在、中国やタイ、フィリピン、マレーシアなどで総合スーパーマーケット(GMS)やコンビニエンスストア、金融事業などを展開。インド、カンボジアにも駐在事務所を設置してスーパーマーケット出店などの事業展開に向けて準備している。

タイトルとURLをコピーしました