宮城県多賀城市の新型コロナウイルスワクチン３回目接種の個別接種会場の一つとして、市内の医療機関とイオン多賀城店が連携し、同店内に「イオン多賀城ワクチンセンター」を開設した。対象は接種券を持つ多賀城市民。市の３回目接種が始まった３１日、予約済みの対象者が受け付け開始の午前９時から訪れた。
イオングループでは県内で初の試みで、同店３階の空きテナントのスペース（約１１５平方メートル）を活用。接種レーンが２ブースあり、１日約２５０人が接種できる。当面はファイザー社製が使われる。接種時間は火曜を除く午前９時半～午後４時半。７月末まで開設する。
医療機関は土日祝日に休業する所が多いが、センターは市内１７カ所の個別接種会場で唯一、土日祝日全てに対応する。診療業務がないため、１日の接種回数も市内では最も多い。
イオン多賀城店は買い物客向けの無料バスを市内で１日８便走らせており、接種に訪れる市民の利用も見込む。接種は、他会場と同様に市の予約サイトか専用コールセンターでの事前予約が必要。
センターで３１日に３回目接種を終えた三橋雅雄さん（６９）は「普段買い物する場所なので気軽に行けて良かった」と話した。
