岩手県釜石市大町に小型ショッピングモール「タウンポート大町」がプレオープンした=写真=。
連絡デッキで結ばれたショッピングセンター「イオンタウン釜石」とともに、東日本大震災で被災した市中心部に、にぎわいを取り戻す役割が期待される。
施設は鉄筋2階建て。国のグループ補助金を活用し約1億5000万円をかけて建設された。まちづくり会社「フェリアス釜石」が運営する。
飲食店や雑貨店、美容院など入居する9店の大半が被災した。このうち5店が8日に営業を始めた。本格オープンは12月5日。和スイーツの店「餅処 小島かふぇ」を出店した市内の和菓子メーカーの菊地広隆社長は「大手ばかりでなく、地元企業も頑張っていることを市民に見てもらいたい。釜石が元気を取り戻すきっかけになれば」と話す。
市はイオン周辺を新商業拠点と位置づけており、2015年以降、情報交流センター、市民ホール(旧市民文化会館)、マンション型の災害公営住宅などが建設される。