イスラム誘客の力に ハラール対応手引作成

宮城県は、イスラム教徒向けに調理されたハラール対応食のハンドブックやレシピ集を作成した。飲食店や宿泊施設、食品製造の企業などでハラール対応食の普及を図り、同教徒が多いインドネシアやマレーシアからの観光誘客を目指す。
ハンドブックはB5判、22ページ。イスラム教徒の食事や礼拝、服装、一日の過ごし方など基本的な情報を盛り込んだ。イスラム教徒が食べられるもの(ハラール)と食べられないもの(ハラーム)、認証制度なども詳しく説明した。
レシピ集はB5判で6ページ。はらこ飯、サンマの甘露煮、白石温麺(うーめん)を使ったつけ麺など県内の特産品を活用した6種類の料理を掲載し、イスラム教徒向け料理の調味料や調理器具などの注意点も挙げた。
それぞれ1000部ずつ用意し、年度内に開催するハラール対応食セミナーなどで配布する。イスラム教徒の旅行者に対応可能な県内23カ所の飲食店、宿泊施設などを紹介したガイドブックも作った。
県食産業振興課は「イスラム教徒やハラールについて知ってもらい、対応食を広めるきっかけにしたい」と話す。

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