イタリア戦健闘の日本を世界各国メディアも称賛

日本代表がイタリアに3-4の敗戦を喫したコンフェデレーションズカップグループA第2節の試合については、当然ながら世界各国メディアで報じられている。
前半に本田圭佑のPKと香川真司のゴールで2点を奪った日本だが、41分にCKからダニエレ・デ・ロッシに1点を返され、後半開始直後には立て続けに2失点を喫して逆転を許す。岡崎慎司のゴールで3-3の同点に追いついたが、最後はセバスティアン・ジョヴィンコに決勝点を奪われて敗れる結果となった。
勝ち点は獲得できず、ブラジル戦に続く2連敗でグループリーグ敗退が決定することになったとはいえ、対戦国イタリアも含む各国メディアは日本代表の戦いぶりに好意的な評価を下している。
イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は「狂ったイタリア」「ザックが恐怖を感じさせる」と自国の代表チームの苦戦を伝えた。日本のシュートがたびたびポストやバーに阻まれたことにも触れ、イタリアは幸運に感謝しなければならないとしている。
イタリア『コッリエレ・デッロ・スポルト』も「震えるような4-3 ミス、興奮、苦しみ」とアッズーリが味わわされた苦難を強調。電子版では「武士道の基本理念のような7ゴール」と好ゲームをたたえた。
イギリス『BBC』は「日本は本当に素晴らしく、勝利にふさわしかった」とし、解説者を務める元ウェールズ代表のロビー・サヴェイジ氏は「(12月に)フリーになる本田は多くのクラブが欲しがるだろう。素晴らしい勝負だった。ここまで今大会のベストゲームだ」と両チームの戦いぶりを称賛している。
『ESPN』は「プランデッリ率いるイタリアに対してこれほど良いプレーを見せたチームは、おそらくEURO2012決勝のスペイン(イタリアに4-0で大勝)まで遡らねばならないだろう」と日本の戦いぶりに賛辞を送った。
『ユーロスポーツ』英国版はこの試合の両チームを採点し、イタリアのバロテッリ、デ・ロッシ、ジョヴィンコ、日本の本田、香川、岡崎の6人に最高点の8点を付けるとともに、FIFAと同じく香川をマンオブザマッチに選出。同フランス版は「日本の素晴らしい戦いによって異常な試合となったが、最終的にイタリアがグループ突破を勝ち取った」と伝えた。
アジアのライバル国も日本の健闘をたたえている。韓国『フットボーリスト』のコラムニスト、ソ・ホジョン氏は「日本は、韓国がもう長年失ってしまっているような素晴らしいプレスとパスワークを見せた」と絶賛。Goal韓国版のキム・ヒョンミン氏も「日本のパスプレーは明らかにアジアのレベルを超えている。韓国はここから学ばなければならない」とコメントしている。
中国『中央電子台』の解説者、劉嘉遠氏は「日本の試合で最も感銘を受けたのは『自分自身を信じる』ということだ。中国のサッカーにも同じことが必要だ」と述べた。タイでは大手サッカーサイト『Soccersuck.com』が「日本のスピリットは見事だった。試合を通してアッズーリに対して攻め続けたが、最後は経験豊富な相手に屈した」と試合を伝えている。

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