イタリア死者2千人超える 感染者、3日で1万人増

イタリア政府は16日、新型コロナウイルスに感染した死者が前日から349人増え2158人に達したと発表した。中国以外で死者が2千人を超えたのはイタリアが初めて。感染者は2万7980人となった。ここ3日間で新たに確認された感染者は1万人を超えた。イタリアでは個人の移動を制限し、ウイルスの抑え込みを図っているが感染拡大が続いている。コンテ首相は地元紙に「今後数週間が最もリスクの高い時期となる」と述べ、対応策の効果が表れるのにはまだ時間がかかるとの見方を示した。

 地域別で感染者が最も多いのは大都市ミラノがある北部ロンバルディア州で1万4649人。いずれも北部のエミリアロマーニャ州が3522人、ベネト州が2473人で続いている。日本外務省は16日、リグリア州などイタリア北部4州の感染症危険情報をレベル3に引き上げ、渡航中止を勧告した。イタリアの計9州がレベル3となった。

 一方、感染者のうち2749人が回復した。これまでに13万7962件のウイルス検査が実施された。(共同)

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