イタリア当局は20日、新型コロナウイルス感染による死者が前日から627人(18.4%)増加し、4032人になったと発表した。1日の増加としては初の感染が確認されてから最大。
新型コロナ流行が深刻な北部州では、住民の散歩などを禁止するなど、感染拡大防止に向けた措置を厳格化する動きが相次いでいる。
イタリアでの死者は19日時点で中国本土の死者数を上回り、世界最多に達した。
感染者数も前日から14.6%増加し、4万7021人となった。
回復者は5129人と前日の4440人から増える一方、集中治療室で治療を受けている患者数は2655人と前日の2498人から増加した。
国内で新型コロナ流行が最も深刻な北部ロンバルディア州での死者は2549人、感染者は2万2264人。
同州の州都で、イタリアの金融センターであるミラノ都市圏でも感染者は増加しており、これまでに3800人強の感染が確認されている。
ロンバルディア州に隣接するヴェネト州は公園を閉鎖し、住民の散歩を禁止。エミリア・ロマーニャ州でもジョギングやサイクリングを禁止し、屋内にとどまるよう命じた。