トマトのハウス栽培を手掛けるサンフレッシュ松島(松島町)は、今シーズンから生産に乗り出したイチゴの出荷を始めた。仙台市や松島、利府両町などを抱える仙台農協管内では初のイチゴ栽培といい、内海正孝社長は「新たな松島産ブランドを目指す」と意気込む。
同社は7アールのハウスで「とちおとめ」「あきひめ」の2品種を栽培する。高い場所で育てる高設栽培を採用。トマト栽培用の設備を再利用し、コスト軽減も図っている。
今季(11月~来年4月)の収穫量は3~4トンを見込み、町内のスーパーなどに出荷する。「日本三景・松島」の地の利を生かし、将来の観光イチゴ園展開も視野に入れる。
サンフレッシュ松島は地域ブランドの確立などに向け、栽培作物を増やすことにした。内海社長は「松島でもイチゴが採れるというイメージを浸透させたい」と力を込める。
トマト栽培では昨年9月、鉄鋼・機械専門商社の岡谷鋼機(名古屋市)との共同出資による農業生産法人マキシマファームを設立。従来の2倍となる2ヘクタールで来年12月に生産を始める予定だ。