1000人で同時にイチゴの摘み取りをしてギネス世界記録に挑むイベントが5日、宮城県亘理町吉田のイチゴ生産団地であった。東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた特産品の復活をアピールしようと町が企画。県内外から参加した1141人の摘み取りが世界記録に認定された。
県のオリジナル品種「もういっこ」の摘み取りが1カ所のハウスで行われ、ギネス世界記録公式認定員が記録に太鼓判を押した。亘理町の主婦武田瑛子さん(35)は「復興をPRする記録達成に参加できてうれしい」と笑顔。斎藤貞町長は「全国からの支援でここまで復興できた」と感謝した。
町のイチゴ作付面積は震災前に約58ヘクタールだったが、94%が被災。2013年までにイチゴ団地3カ所が整備され、年間収穫量は震災前の年2210トンの7~8割まで回復している。