イッテQ!お祭り企画休止を日テレ社長が発表、謝罪 謝礼も認める

日本テレビの大久保好男社長が15日、都内で、自身が会長を兼務する日本民間放送連盟(民放連)の定例会長会見に出席。やらせ疑惑が報じられた同局の人気バラエティー「世界の果てまでイッテQ!」(日曜、後7・58)の祭り企画について、「お詫び申し上げます」と謝罪。疑惑問題について現在調査中とし、「当面、お祭り企画は中止といたします」と企画の休止を発表した。一方で、やらせの意図は「まったくありませんでした」と強調した。

【写真】宮川大輔まさかのタイミングで海外ロケ番組MC

会見で、「多くの関係者の皆様にお詫び申し上げます」と謝罪した大久保社長は、お笑い芸人・宮川大輔が海外の祭りに実際に参加する体当たり企画について、「イッテQという番組は、ロケ先やスタジオで起きたことをありのままに伝え、ありのままに見せることを大切にしてきた番組であります」と主張しつつ、「ただ、今回の報道各社のご指摘、ご批判を受けて、改めて見直して見ますと、番組の制作陣が祭りの企画の解釈を拡大しすぎて、視聴者の皆様が祭りという名前でイメージするには無理があるものまで祭りとして扱ってしまった」と無理が生じていたと語った。

また、8日に日本テレビが出した「(祭りの)セットなどを設置した事実はなく、番組から参加者に賞金を渡した事実も御座いません」という見解について、「橋祭り」については「ロケに協力してもらう点もありますので、コーディネーター会社を通じて賞金、謝礼などを支払っているとのことでした」と修正。「番組というのを日本テレビのプロデューサーやディレクターなど狭く限定した表現であって、これは誤りです。現地のコーディネーターは外部の人とはいえ、我々の大切な協力者であり、番組の成立に不可欠な存在です。番組サイドの方であることに間違いありません」と撤回した。

「橋祭り」以外の他のお祭りの企画について、どうだったのかは調査中とした。

今回の問題については、8日発売の週刊文春が5月20日に放送されたラオスでの「橋祭り」でのやらせ(でっちあげ)疑惑を報じ、15日の同誌が再び、2月12日に放送されたタイでの「カリフラワー祭り」もでっちあげだったと報道。一部ではさらに別のロケでもやらせ疑惑が指摘されており、波紋が広がっている。

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