イトーヨーカ堂、新業態の小型スーパー1号店を東京でオープン

 セブン&アイ・ホールディングス(HD)傘下のイトーヨーカ堂は1日、店舗面積が既存の食品スーパーの半分以下となる500~900平方メートル程度の小型スーパーマーケット「イトーヨーカドー食品館阿佐谷店」を、東京都杉並区のJR阿佐ケ谷駅北口前にオープンした。世帯人数の減少といった社会変化や地域のニーズに合った売り場を特徴とする新業態の展開で、集客拡大を狙う。
 阿佐谷店は、5月に閉店した東急ストアを改装した。イトーヨーカ堂の亀井淳社長は「これまでのように郊外にお客さまに来てもらうのではなく、私たちからお客さまに近づいていくのがコンセプト。買いやすさに加え、商品の上質さや接客のすばらしさで、トータルで満足してもらえる店にしていく」と強調した。
 阿佐谷店では、近隣1000軒以上の住民から要望を吸い上げ、店づくりの参考にしたという。
 2店舗目の出店はまだ検討中というが、亀井社長は杉並区や新宿区、中野区など都内におけるイトーヨーカドーの「空白地域」を念頭に「早急に10店舗程度出したい」との意向を示すとともに、「100店舗までは比較的順調にいけるのではないか」と話した。
 午前9時の開店直後に来店した40代の主婦は「東急ストアの閉店後は、駅の北側には西友しかなかったが、今後は使い分けたい」と話していた。

タイトルとURLをコピーしました