イベント制限の緩和見送り 来年2月末まで継続 コロナ分科会

政府は12日、新型コロナウイルス感染症対策分科会(尾身茂会長)を開いた。西村康稔経済再生担当相は、当初11月末までとしていたプロスポーツなどの大規模イベントの開催制限について、来年2月末まで継続するよう提案した。新型コロナ感染者数の増加傾向が全国で顕著になっていることを踏まえた。

 大規模イベントについて、政府は収容人数が1万人を超える場合は、定員の50%とすることを求めている。プロ野球では横浜スタジアムで、高精細カメラなどの新技術を用いて観客の3密(密閉、密集、密接)を回避し、上限を超える観客を動員した実証実験を行っており、分科会ではこの結果も報告する予定。

 西村氏は「爆発的な感染拡大にならないようにしなければならないと危機感を強めている」と強調。田村憲久厚生労働相は「7、8月の感染拡大期に近づいている。しっかり対応しなければ、大変な状況が訪れないともかぎらない。国民や事業者にできることを一つ一つやってもらって爆発的感染拡大を防ぐ」と述べた。

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