今年の母の日は、5月9日。それに先駆けること10日、4月29日に放送された『情報ライブ ミヤネ屋』(よみうりテレビ系)では、こんなアンケート結果を発表していた。
“小・中・高校生の男女に聞いた! お母さんになってほしい有名人”
いわゆる”理想の母親”である。遠く昭和の時代は、森光子とか松坂慶子、浅野温子だった時代もあるが、最近では黒木瞳の人気がずっと高いという印象がある。ジャガー横田は、さすがに上位には入らないと思うが、ソフトバンクのCMイメージで樋口可南子とか、ギャルママ人気で辻ちゃんや益若つばさが上位にランクインしたりするのだろうか。
まず第10位。仲間由紀恵。小中高校生から見たら、30歳の仲間由紀恵もお母さん対象になっていることにまず驚く。『ごくせん』(日本テレビ系)のヤンクミのイメージで、いざというときに体張って助けてくれる、頼もしいお母さんってことなのか。しかし、次の第9位はもっと衝撃的だ。
第9位、浅田真央。「オリンピックで勇気をもらった」とのことだが、だからといって「真央ちゃんがお母さんだといいなぁ」と思うのか。そして8位は上戸彩。ソフトバンクのお母さん(樋口)じゃなくて、上戸彩のほうがお母さんに近いのか。7位に登場した辻希美に、普通なら「辻ちゃんが理想のお母さんって、大丈夫?」と言いたいところなのに、ようやくちょっと得心。「一緒に買い物して楽しそう」とか言ってるコもいて、ギャルママとしては理解の範疇だ。
6位は動物好きということで、やさしそうなお母さんになってくれそうなベッキー。5位はヤンクミ的な理由で『女王の教室』(日本テレビ系)で人気の天海祐希。4位は、『おかあさんといっしょ』(NHK)を見ていた世代ってことで、はいだしょうこ。
さて、ベスト3。3位、松嶋菜々子。その理由は、「キレイでかわいくて、頼れるお母さんかなと思って」「優しそうで、めっちゃ子供思いかなと」など。
そして、2位は黒木瞳! 「いつまで経っても若くてキレイなイメージがあったからです」「セレブって感じです」とセレブに敬意を表してか「です」「ます」調。カレーのCMも効いたか。では、黒木瞳の上をいく、1位のお母さんとはいったい誰なんだろう。
第1位! 真矢みき!
「あきらめないで」か! 確かにお母さん役は最近は多いし、キャラも強い。これも「あきらめないで!」(茶のしずく)のCM効果か、とか思ってたら、本当に「『あきらめないで』のCMの真似をよくしているからです」と答えるコも。他の理由は、「40代なのに、すっごいキレイに見える」「キレイやし、子供の面倒ちゃんと見てくれると思いまして」「すごい大人っぽい、カッコイイ女性のイメージがあります」と、軒並みキレイだったり格好良いという方向で絶賛。
スタジオの出演者たちも、「あきらめないで!」を連発。司会の宮根誠司も、「真矢みきさんに、いろんな意味で『あきらめないで』って、我々オッサンも言われてみたいですよね」と、下ネタでシメていた。やっぱり真矢みきの持つパンチ力にはかなわない、ということかもしれません。「あきらめないで!」ってなんか言いたくなるし。真央ちゃんと「あきらめないで!」が混在する、理想のお母さん像は辻ちゃんすらかなわない新たな勢力を予言しているようです。
(太田サトル)
※画像は『願えばかなう!』(小学館)