インドで低価格車発売へ トヨタ、成長市場を攻略

 トヨタ自動車は12月1日、インド南部のバンガロールで小型車「エティオス」の発売式典を開く。インドは経済発展に伴う自動車市場の拡大が著しく、特に中間層にも手が届く低価格の小型車が急成長。トヨタはこの層を狙った戦略車としてエティオスを売り出し、インド市場に対する本格攻略を開始する。
 全長4メートル、排気量1200cc程度の小型車へは、インド政府が税制優遇措置を取って普及を後押ししている。スズキや日産自動車のほか、欧米メーカーも既に優遇対象の小型車を投入しており、トヨタは後発となる。超低価格車「ナノ」を販売する地場資本のタタ自動車も手ごわい存在だ。
 トヨタは2000年にインドで乗用車の販売を開始。現地では高級車に相当する「カローラ」などを販売してきたが、市場占有率(シェア)は約3%と伸び悩む。(共同)

タイトルとURLをコピーしました