インドネシア国勢調査、樹上生活民族を「発見」

 [ジャカルタ 24日 ロイター] インドネシアで行われた2010年の国勢調査で、パプア州の熱帯雨林で生活する樹上生活民族が初めて「公式に発見」された。当局者が24日語った。
 インドネシア政府による国勢調査を今回初めて受けたのは、独自の言葉を話し、主に樹上で生活するコロワイ民族。推定人口は約3000人で、熱帯雨林で狩猟採集生活をしている。
 国勢調査員らは最寄りの村からボートで出発した後、山中を最長2週間かけて歩き、同民族の生活圏にたどり着いたという。
 パプア州の統計局責任者によると、コロワイ民族は人里離れた場所でバナナの葉だけを身にまとった格好で暮らしており、鹿やイノシシのほか、サゴヤシやバナナなどを食べている。
 同州ではコロワイ民族のほか、独自の言語を使う民族が2500以上存在するという。

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