インドカレーを食べる時は、ライスとナンのどちらで食べるか悩みますよね。ライスも魅力的ですが、ナンはインドカレーならではの食材。中にはカレーよりもナンが好きという筋金入りの人もいるようで…。
■ インド人の中には日本で初めて「ナン」を食べる人もいる?
今年の10月23日に放送された「チマタの噺」(テレビ東京系)には、女優の濱田マリさんがゲスト出演。MCの笑福亭鶴瓶さんと、「ナン」について熱く語り合っていました。
濱田さんと鶴瓶さんがナンの話で盛り上がったキッカケは、番組で敢行された街頭インタビューから。練馬に訪れたスタッフは、夜道を歩く外国人男性を発見。早速話しかけてみると、彼は日本で南インド料理店を営んでいるインド出身の方でした。開店して14年になる男性のお店では、南インドの家庭料理などを提供。魚や豆、野菜の料理が中心で、米と合わせるものが多いそう。
インド料理といえばナンと一緒に食べるカレーを真っ先にイメージしますが、男性の口からは衝撃の事実が。彼がはじめてナンを食べたのは、日本に来てからだと言います。実はインドにナンはほとんどなく、高級ホテルのレストランなどでしか提供されていません。
男性の発言に衝撃を受けていた鶴瓶さんと濱田さん。すると濱田さんは、「私カレー食べる時って絶対にインドカレーのお店に行って絶対にナンなんです」とナンに対する愛情を語り始めます。「ナンってめっちゃ幸せな食べ物じゃないですか」「最初にナンばかり食べてそこからカレー行くぐらいナンが好きです」とナン好きをアピール。鶴瓶さんが「ナンのウマいところってあるの?」と尋ねると、「逆にナンまずい店教えてっていうくらいナンは100%どこ行っても美味しい」という持論まで飛び出してきました。
2人の熱いナントークを見ていた視聴者からは、「濱田さんの気持ちはよく分かる! 自分もカレー食べたいと思う時はインドカレーのお店でナンを選ぶ」「嘘だろ? インド人はナンを食べないの?」「まさかインドにナンがないとは! 今度インドカレーのお店で店員さんに聞いてみよう」と反響の声が相次いでいます。
■ インド人がナンを食べない理由!
インド人はナンを食べないという衝撃の事実は、以前放送された「タモリ倶楽部」(テレビ朝日系)でも話題に上がっていました。その日の番組では、ナン作りに欠かせない「タンドール釜」の父・高橋重雄さんを特集。日本でタンドール釜を普及させるまでの軌跡を紹介しています。
1960年代後半、高橋さんは「人がやらないうちにタンドール釜を作ろう」と決意。早速都内にある南インド料理店に行って「タンドール釜を見せてください」とお願いしますが、タンドール釜がありません。
もともと南インドでは、タンドール釜を使う習慣がなかったようです。ここでゲスト出演していたインド料理店「アジャンタ」の社長、ジェイ・ムールティさんが、「(ナンは)一般的ではない。家庭では作れないですから」とコメント。タンドール釜がなければ作れないナンは、インド人にとって高級料理だと教えてくれました。
ちなみに高橋さんが作ったタンドール釜は、日本にある数多くのインド料理店で使われています。ある意味高橋さんの功績があったからこそ、日本ではナンがインド以上に食べられているのかもしれませんね。(レタスクラブニュース)