ウィルコム、ソフトバンクモバイルの全額出資子会社になる見通し

経営再建中のウィルコムについて、スポンサーとなったソフトバンクが全額出資子会社化する見通しであることが明らかになりました。
スポンサー契約によって3G回線をNTTドコモからソフトバンクモバイルに変更した「HYBRID W-ZERO3」が発売されるなど、ウィルコムとソフトバンクの結びつきが強まりつつありましたが、子会社化することでソフトバンクは380万人近いPHSユーザーを取り込むことになります。
詳細は以下から。
ソフトバンクが社長派遣 へ、ウィルコム更生計画で-日経 – Bloomberg.co.jp
この記事によると、会社更生手続中のウィルコムが14日に東京地裁に提出する予定の更生計画案の概要が固められたことを日本経済新聞が報じたそうです。
情報源は明らかにされていませんが、更生会社の社長にはソフトバンクの取締役でソフトバンクモバイル副社長兼最高執行責任者(COO)の宮内謙氏が送られるとしており、ウィルコムから余剰人員が出た場合はソフトバンクグループが引き受けるとのこと。
また、ソフトバンクがウィルコムを全額出資子会社化することも盛り込まれており、ウィルコムが100%減資したうえで投資ファンドのアドバンテッジパートナーズ(AP)が3億円を出資。そしてAPがウィルコムの全株式をソフトバンクに同額で譲渡するとされています。なお、金融機関などに対する約410億円の債務は今後6年間で弁済する予定。
DDIポケットが前身のウィルコムであるだけに、ソフトバンクグループの傘下となるのは少し不思議な気もしますが、国産技術であるPHSの火が消えないだけでも、良いことなのかもしれません。

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