ウエーブ、仙台進出 9月稼働、150人採用

 通信販売型の印刷会社「ウエーブ」(滋賀県守山市)が、仙台市泉区小角に新工場を設けることが27日、分かった。東日本大震災後、仙台市内に製造業が進出するのは初めて。ことし9月に稼働する計画で、来年度までにデザイナーなど計150人程度を正社員採用する。
 約1万平方メートルの用地と、鉄筋2階の空き工場(延べ床面積約2400平方)を購入する。投資額は約5億円。印刷機のほか裁断機、製本装置を備え、名刺やポスター類の印刷を手掛ける。滋賀県の本社工場に集約しているデザイン部門も置く。
 ウエーブは営業部門を持たず、インターネット上で契約やデザインデータの授受を行う通販型の経営手法を採る。受注増への対応に加え、関西電力管内の電力不足を回避する狙いもあって東北進出を決めた。
 同社は将来的に仙台の新工場で電子書籍の製作、ウェブデザインなども行う考え。白子善久社長は「技術系の学生を多く採用できるのが仙台の魅力。通販型印刷の市場は拡大が予想されており、さらなる工場建設も検討する」と話した。

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