ウジエスーパー(宮城県登米市)の子会社ウジエデリカ(仙台市若林区)が県産高級食材を材料に商品化したすしと酢豚が、日本スーパーマーケット協会主催の「お弁当お惣菜(そうざい)大賞2021」で、それぞれ全国2位の優秀賞を受賞した。コロナ禍で販売不振の生産者を支援し、巣ごもり生活でいい食事をしたいという消費者のニーズに応えた。
優秀賞に輝いたのは、すし部門の「仙台市場鮨(いちばすし)」と、総菜部門「蔵王山麓JAPAN Xの洋風酢豚」。
市場鮨(税別1280円)は、スペイン産天然クロマグロの大トロと塩釜港に水揚げされたメバチマグロの赤身をメインに、ホタテやマダイ、ボタンエビなど、仙台や塩釜の市場で仕入れた新鮮な素材が自慢だ。
洋風酢豚(同398円)は、日本航空国内線のファーストクラスの機内食に採用された県産銘柄豚「JAPAN X(ジャパン・エックス)」のロース肉を使い、黒酢ベースのたれにバルサミコ酢を加えて洋風に仕上げた。パプリカやカボチャ、ニンジンなどが彩りを添える。
市場鮨の開発担当、細野清悟さん(39)は「厳選して買い付けた魚の鮮度が売り。わさびやしょうゆの質も高い」とPR。酢豚担当の藤原隆史さん(38)は「野菜との相性に気を遣った。ブランド豚の甘味やうま味を、じっくり味わってほしい」と胸を張る。
お弁当お惣菜大賞は、全国のスーパーなどから応募があったデリカ商品を審査する。前回は11部門に約5万2600件の応募があった。
吉田芳弘社長は「コロナ禍で苦労している生産者と消費者を食でつなぎ、貢献したい。手頃な値段でワンランク上のおいしいものを食べて、笑顔になってほしい」と話す。
市場鮨は16日から土曜、日曜のみウジエスーパー利府店など県内10店舗で、洋風酢豚は12日から毎日、同長町店など15店舗で、販売する。各店約20個の数量限定。連絡先はウジエデリカ022(782)5515。