ウリボウと子ザルの仲良しコンビが人気で市動物園来場者大幅増 9月だけで2万人

福知山市猪崎、市動物園(二本松俊邦園長)の平日の有料入場者数が増えている。子ザルのミワがイノシシの子どもウリボウの背中に乗り、愛きょうを振りまく姿が新聞やテレビでたびたび紹介され、その光景を一目見ようという人たちが多く訪れているためで、平日でも休日のようなにぎわいを見せている。
 ミワがウリボウの背中に乗るようになったのは盆前ごろから。その後、新聞やテレビで連日のように2匹の仲むつまじい様子が報道され、入場者が急増。これまで平日は2けただった入場者数が3けたになる日が多くなった。
 
 9月に入ってからは2日を除いてすべて3けたの数に。21日は538人が訪れた。土、日、祝日になるとその数は更に増え、19日には3154人の入場者数を記録した。
 
 例年は9月のトータルで7000-8000人程度の入場者数だが、今年は28日までに2万1002人が訪れ、約3倍に増えている。4月からの累計では5万5168人となり、年間目標入場者数の5万人をすでに超えた。
 
 テレビ放送などの影響で、近隣だけでなく、全国各地から来園。ミワとウリボウを目当てに来る人が多く、毎日5、6回「合体技」を見せる2匹の周りには、いつも人だかりが出来ている。
 
 28日も276人が来園。ミワとウリボウを写真に撮ろうと、たくさんの人たちが2匹の後をついて回った。神戸市灘区のジャーナリストで、大阪大学非常勤講師、粟野仁雄さん(53)は、新聞で2匹のことを知り、妻と来園。「(ミワとウリボウは)運がよければ見ることが出来るかなと思っていましたが、こんなに何回も見られるなんて…。小さな動物園だけど親近感がわきますね。また来たい」と話していた。
 
 遠方からの入場者は動物園のあとに、福知山城や児童科学館、植物園など他の施設を訪れる人も多く、波及効果が生まれている。
 
 ミワとウリボウの合体技が見られるのは今年いっぱいまでとみられ、長ければ来年春まで。二本松園長(65)は「冬の間にお客さんにどれだけ来てもらえるかが課題ですが、ミワとウリボウのおかげで年間の有料入場者数が7万人を突破するのも夢ではなくなった」と話している。

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