エアコン未設置校6割 仙台市議会、夏休みの授業不安視

仙台市教委が進める市立学校へのエアコン設置が、約6割の小学校で6月末に完了しない問題を巡り、21日にあった市議会市民教育委員会で、夏休みを短縮して授業日を設けることを不安視する意見が相次いだ。
 古久保和子氏(共産党市議団)は「教室にエアコンがないのなら(授業時数が足りないからといって)単純に夏休みに授業をすればいい話ではない」と問題提起。学校ごとに授業日か休業日か決められる8月3~7日と19日は「児童や先生の負担を考えれば、積極的に休業日を選ぶよう促した方がいい」と提案した。
 安孫子雅浩氏(蒼雲の会)は「隣の学校はエアコンが設置され、自分の学校は工事が未完了という状況になる」と不公平感を懸念した。「(現時点で)設置できないことが分かっているなら、早めに児童や保護者に事実を伝え、無用な混乱を避けるべきだ」と指摘し、情報開示を迫った。
 市教委は夏休みを8月8~18日の11日間に短縮し、7月に7日間、8月に3日間の授業日を設定した。エアコン設置は小学校119校のうち、6月末までの工事完了が46校にとどまる。
 市教委学校施設課の渡辺裕生課長は答弁で、エアコン未設置校の猛暑対策に関し「児童が涼しく過ごせるような対応を検討中」と具体策を一切語らなかった。

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