内閣府が行った調査でモデルやアイドルに勧誘された女性のうち、性的な行為などの撮影を求められたケースが26.9%にも及ぶことが明らかになった。
モデルやアイドルという仕事をチラつかせながら実際の仕事内容が異なっていたということのようだが、やはり若い女性にとって「モデルになりませんか?」という誘い文句には心揺れるものがあるはずだ。
しかし、こうした甘い誘い文句で若い女性を狙っているのはエロ産業ばかりではない。テレビ業界にも存在していると聞きつけた。
「テレビ業界では番組公開収録などで観覧者を探しますが、こうした観覧者を専門に集めている会社があります。またドラマや再現VTRなどに出演してくれるエキストラを専門に集める会社もあるんです。そのため、街を歩いていると、こうした会社から声をかけられる方も多いはずです。しかし、実はこのような会社にこそ気を付けてほしいのです」(テレビ番組関係者)
業界内で仕事を行う会社に、なぜ気をつけなければならないのか。
「このような会社の多くは『モデル』という言葉を使って若い女の子を集めることが多いんです。エキストラはまだしも番組観覧は明らかにモデルの仕事じゃないので、事後に女の子が怒ってテレビ局や制作会社にクレームが入ります。また、きれいな女性の場合には、個人的に呼び出して飲みに行ったり、継続的に仕事を回すためとして暗に肉体関係になるように迫ったりすることもあるようで、こちらも後々クレームが入るんです」(同)
ここでも性的な行為がチラついているようだ。こうした現実があるならば、たしかに気を付けておきたいものだ。
「テレビ局側も過去にクレームが多かった会社は出入り禁止になるなど対策もとっていますが、社名を変えつつ雨後の筍のように次から次に新しい会社がでてきますし、結局は同じようなクレームが続出するんです。無論、テレビ局としては観覧者もエキストラも重要なのでこうした会社の存在自体はありがたいんですが……真摯な態度で仕事に取り組んでほしいと思います」(同)
この関係者によれば、番組観覧はファンクラブ経由での募集も多く、またエキストラも番組ホームページや公式SNSなどで募集をかけることもあるらしい。そのため、こうした現場に興味があるならば面倒なトラブルに巻き込まれないためにも、そちらの情報源を活用したほうが良いといえるだろう。
さらに、本物のモデル事務所のスタッフからはこんな声もあった。
「本気でモデルになりたいのであれば、今の時代はオーディションが一番です。ほとんどの事務所がスカウトには力を入れていないので、本気でモデルを目指すなら街中で接点をつくらず、書類を送ったほうがいいと思います」(モデル事務所関係者)
たしかにそれが最も安全な方法といえる。若い女性にはぜひとも覚えてもらいたい情報だ。
(文=吉沢ひかる)