エスパルなどを帰宅困難者に開放 市とビル運営会社が協定

 大規模災害時にJR仙台駅周辺で発生する帰宅困難者の一時滞在場所を確保するため、仙台市は11日、ホテルメトロポリタン仙台などを運営する仙台ターミナルビルと協定を結ぶ。同様の協定は4件目で、ホテル・商業施設は初めて。
 協定により、同社は市の要請があった場合、ホテルとエスパルのロビーや宴会場、通路などを3日間程度開放する。帰宅困難者に災害に関する情報や飲料水を提供し、トイレも利用可能とする。最大収容人数はホテル約1500人、エスパル約1050人を見込む。
 東日本大震災の発生当日、仙台駅周辺は推計で帰宅困難者が約1万1000人に上り、近くの小学校に避難者が詰め掛けた。同社はエスパルに約800人の帰宅困難者を受け入れた。
 市は今後も大規模災害が発生した場合、仙台駅周辺に同規模の帰宅困難者が出ると想定している。引き続き、駅の近隣のホテルなどに協定締結を働き掛ける方針だ。

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