JR仙台駅前にある大型商業施設「エスパル仙台」と「仙台パルコ」が12~20日、一定金額以上の買い物で商品券や食事券などを贈呈する共同イベント「エスパルコ祭」を開催する。東北の玄関口でしのぎを削るライバル同士が、「競争から共創へ」をテーマに初めてタッグを組んだ。
イベント期間中、両施設で計5万円以上の買い物をすると、抽選で10人に5万円相当の「プレミアムセット」をプレゼントする。20日までに、特設サイトの応募フォームから両施設のレシート画像を送信する。
プレミアムセットはホテルメトロポリタン仙台(仙台市青葉区)のレストラン利用券、高級焼き肉店「仔虎」と「叙々苑」の食事券、映画館TOHOシネマズのギフトカードが、それぞれ1万円分もらえるなど豪華な内容となっている。
12~14日は一方の施設で1万円以上の買い物をすると、もう一方の施設で使える1000円分の商品券1枚を贈呈する。それぞれの施設で各日先着500人が対象。買い物当日、インフォメーションカウンターにレシートを提示する。複数の合算は対象外となる。
二つの企画ともエスパル仙台はJREポイント会員限定、仙台パルコはキャッシュレス決済限定で実施する。買い物エリアはエスパルが本館、東館、エスパルIIの各店舗、パルコは仙台パルコ2の店舗も含める。
エスパルとパルコを擬人化したキャラクターが拳を突き合わせ、「良きライバル」の関係を表現したデザインも制作し、イベントのPRなどに活用している。
エスパル仙台の担当者は「コロナ禍後、東京へ買い物に出かける人が目立つ。仙台で買い物をするきっかけをつくりたい」と話す。仙台パルコの担当者は「良きライバルと地域を活性化させる。東北全体の刺激になればいい」と期待する。