エレキギターにナイロン弦が使える! 光学ピックアップ「ōPik」

メタルの途中でフラメンコも弾けちゃう。

赤外線でナイロン弦の振動を検出できるピックアップが登場しました。この「ōPik」、サイズは普通のハムバッカー。つまり、エレキギターに載っているハムバッカーと換装できるんです。あとは弦をナイロンに張り替えれば、エレキギターでナイロン弦が使えるようになるというわけ。

エレキギターはピックアップに内蔵されたコイルを使い、金属弦の振動を磁力で増幅して音を出しています。なのでクラシックギターに使うナイロン弦では、エレキギターの音はほとんど拾えません。ですが「ōPik」なら、エレキギター×ナイロン弦という組み合わせが可能になるんです。

Video: Facebook/Kickstarter

どんな弦でも振動を拾う

赤外線で振動を感知するため、ナイロンでも金属でも、弦の種類を選ばない「ōPik」。そのため、弦の種類を自由に組み合わせても使えます。それにBluetooth接続したスマートフォンで、各弦の音量や低音/高音といった調節ができます。

Video: Light4Sound/YouTube

エフェクターも使える!

ギターからアンプへの途中にエフェクターを挟めば、金属弦で弾くのと違う音色が期待できますね。ナイロン弦にディストーションをかけてヘビーなリフを弾いている途中で、いきなりクラシックギターの音を出すということも可能になります。

Video: Light4Sound/YouTube

光学ピックアップってどんなもの?

「ōPik」の名前の由来はオプティック(光学)とピックアップの造語のようです。仕組みは2列の赤外線LEDで弦の振動を検知し、リアルタイムでフォトダイオード受信機が信号を変換します。Kickstarterのプロジェクトページには、この変換は文字通り光速で行なわれるため、従来の磁力型ピックアップよりレスポンスが速いかも? と書かれています。

給電は9ボルトの外付け電源ボックスで行なわれます。また、派手な舞台の眩しい照明の下でもちゃんと動作するとのこと。

「ōPik」はKickstarterにて、超早期便で179ドル(約1万9,000円)で出資ができるようになっています。キャンペーンの締め切りは6月8日なのでまだまだ間に合います。現在は4弦のベースギター用にも開発されているというので、気になるベーシストもリリースをチェックしてみてください。


ちょっと前には、ギターの低音弦にベース音を追加するピックアップというのもありましたし、最近はギターによる音作りの幅が、これまで以上に広がっている感じですね。

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