オウム真理教の松本智津夫死刑囚らの死刑を執行

オウム真理教のかつての教祖・麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚(63)らの死刑が執行されました。

松本死刑囚は1989年の坂本弁護士一家殺害事件、1994年の8人が死亡した松本サリン事件、その翌年の死者13人、負傷者が6000人を超えた地下鉄サリン事件など、オウム真理教による13の事件で殺人などの罪に問われました。2004年に東京地裁は死刑判決を言い渡し、その後、弁護団から控訴趣意書が提出されなかったことから東京高裁は裁判を打ち切り、2006年に死刑が確定していました。今年1月に元信者の高橋克也受刑者の無期懲役判決が確定し、教団による一連の事件の裁判はすべて終結していました。教団による一連の事件で死刑が確定した13人のうち7人について、法務省は今年3月に東京拘置所から別の拘置所へ移送していましたが、松本死刑囚については引き続き東京拘置所で収監していました。関係者によりますと、松本死刑囚は一審判決の後から人と意思の疎通を図ることができない状態が続いていたということです。オウム真理教の死刑囚の刑の執行については今回が初めてとなります。

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