オミクロン対応新ワクチン、11月に集団接種開始 宮城・富谷など4市町村連携

宮城県富谷市と大和町、大郷町、大衡村は共同で、新型コロナウイルスのオミクロン株に対応した新ワクチンの集団接種を11月に始める方針を決めた。希望者や対象者の増加を見込んだ対応で、医療関係者や自治体職員の負担を減らすため、民間に業務委託する。4市町村が近く各議会に提出する関連議案の議決を経て正式に決定する。

 複数自治体の担当者によると、集団接種は富谷市のイオンモール富谷と大和町保健福祉総合センター(ひだまりの丘)を会場とする。接種日はいずれも原則として金、土、日曜で、来年1月まで続ける予定。

 イオンモール富谷は富谷市民、ひだまりの丘は3町村の住民を対象とし、月間計約1万人への接種を見込む。富谷市、大和町、大衡村が16日、大郷町が21日に、必要経費を計上した本年度一般会計補正予算案を各議会に提出する。

 会場の設営や受け付け、接種など関連する業務全般を企業や医療法人などに委託する。富谷市と大和町がそれぞれ委託先を選定し、契約を交わす方針。

 4市町村は従来も共同でワクチン接種を手がけ、集団接種の実施は昨年10月以来。これまでは地元の黒川医師会や公立黒川病院(大和町)に協力を仰いだ。

 現在は各自治体が指定する約20の医療機関で個別接種を進めている。新ワクチンの接種は今月下旬、高齢者や基礎疾患のある人らを先行し個別接種で始め、集団接種開始後も並行する。

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