仙台市は5日、新型コロナウイルスの従来のオミクロン株「BA・1」よりも感染力が強いとされる派生型「BA・2」に感染した疑いのある人の割合が、市内で急増していると発表した。
郡和子市長は同日の定例記者会見で、期間終了が10日に迫る「再拡大防止期間」の延長の必要性をにじませた。
新規陽性者の3%を目安に行う市独自の変異株のスクリーニング検査で明らかになった。「BA・2」に感染した疑いのある人の全体に占める割合はグラフの通り。1月24日から3月20日までは全体の0~11%だったが、3月21~27日は44%に跳ね上がり、28日~4月3日も46%に増えた。
市内では「BA・2」に感染した疑いのある患者の増加とほぼ同時期に、新規陽性者も増加に転じた。
県の再拡大防止期間について郡市長は「年度初めで飲食の機会が増える時期、市民一人一人の感染防止対策が極めて重要だ。防止期間の延長は村井嘉浩知事の判断だが、県に仙台の現状をしっかり伝えたい」と話した。