オミクロン株 数千人規模に? 年末年始の行動がカギ握る

2回のワクチン接種を済ませた人でも、オミクロン株が気になっている人は多いのではないだろうか。

そのオミクロン株について、名古屋工業大学のグループが、AI(人工知能)を使って感染拡大の試算を出した。

今回、試算を出したのが平田晃正教授のグループで、平田教授は、これまで第5波の感染者数の減少ペースなどを正確に予測したことで注目されている。

オミクロン株が東京でどう広がっていくのか、その試算をグラフ化した。

オミクロン株の市中感染が12月の16日の時点ですでに始まっていると仮定すると、感染者数は、徐々に上がり始めて、年明け2022年1月8日には1,000人を超えてきて、2月の中旬には3,600人を超えてくるという試算を出している。

そして、少し遅れて市中感染が1月1日から始まったと仮定した場合には、感染者数は増えていって、2月の下旬辺り、およそ3,200人ほどになるとしている。

一方で、市中感染が2022年の1月16日から始まると仮定した場合は、やはり波は高くなるが、それでもピークは2,200人ほどということで、この2つのグラフに比べると、少し下がる予測を出した。

市中感染の始まりというのが、年末年始にかかる。
これがポイントだという。

今回試算を出した平田教授は、これまでのデータを見ても、日本は大型連休の時に感染者数が爆発的に増え、オミクロン株の感染拡大と年末年始が重なってしまうと、その後の感染が規模が大きくなる可能性があると話していた。

では、年末年始にオミクロン株の感染拡大を防ぐには、どうしたらいいのだろうか。

国際医療福祉大学の松本哲哉主任教授は、年末年始などの飲み会は極力控えたほうがいいとしたうえで、ただ忘年会、新年会を予定している場合には、大人数はリスクが高いため、短時間、そして少人数、小グループに分けるなど、工夫することが大事だという。

今のところは重症化率がそんなに見られないということだが、一気に感染者が増えてしまうと、医療の逼迫(ひっぱく)につながるため、日ごろの感染対策は徹底が必要。

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