オリーブオイルで認知症による死亡リスクが大幅減?研究で明らかに

元祖スーパーフードとしてもてはやされ、「地中海食」において重要な役割を果たし、多くの意味で最高の食品だと大々的に宣伝されてきたオリーブオイルに、積極的に取り入れるべき理由がもうひとつ見つかったと言えるかもしれない。

ハーバード公衆衛生大学院の研究チームが発表した研究結果によると、1日大さじ2分の1杯(約7.5ミリリットル)をとっていた人は、それ以外の人たちと比べ、認知症で死亡するリスクが28%低くなっていたという。

また、小さじ1杯(約5ミリリットル)のマヨネーズなどその他の調味料を同量のオリーブオイルに置き換えることで、そのリスクが8~14%低減するとみられることも明らかになった。

研究チームによると、新たな研究を行うきっかけとなったのは、「地中海食」の健康効果が関心を集めたこと。ギリシャやイタリア、スペインなど、地中海沿岸周辺に多い伝統的な食事は、多くの果物、野菜、ナッツ・種子・豆類、全粒穀物、植物油を摂取し、適度の魚・鶏肉をとり、さらには少量の赤ワインを取ることもある一方、赤身肉や加工肉をあまり摂取しない。

ただ、1990~2018年に収集された9万2393人の医療データを分析したこの結果に関して研究チームを驚かせたのは、オリーブオイルを積極的にとっていた人たちは、食事の内容にかかわらず、認知症による死亡リスクが低くなっていたことだった。つまり、必ずしも地中海食が中心ではなくても、オリーブオイルをとることの効果はあると考えられる。

こうした好ましい影響がもたらされる要因は、オリーブオイル自体に含まれる一価不飽和脂肪酸、ビタミンE、ポリフェノール、オレオカンタール、オレウロペインといった化合物と、それらの組み合わせだとみられている。

過去の研究では、オリーブオイルが脳を保護し、記憶力の維持に役立つことが認知症の発症を予防することにつながる可能性があるとされている。今後は、より積極的にオリーブオイルをとる食生活を目指してみるのがいいかもしれない。

From Women’s Health UK

REBECCA GILLAMBex is a wellbeing writer, brand consultant and qualified yoga and meditation teacher who likes baths, crystals, running with her pup Gustav and making unboring vegan-ish food. 

RYOKO KIUCHI主にアメリカ・イギリス発の情報の中から、少しでも多くの皆さんに「興味深い!」「もっと知りたい!」と思ってもらえる話題をお届けしようと、日々多岐にわたる分野の最新ニュースをチェックしています。10年以上にわたり、ニュース記事を中心に、翻訳に携わっています。 

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