仙台市立小中学校のオンライン授業の早期導入を求める保護者グループが20日、郡和子市長と佐々木洋教育長宛ての要望書を市教委に提出した。新型コロナウイルス感染で重症化するリスクが高い基礎疾患のある児童生徒が、遠隔授業を受けられるよう求めた。
「仙台市にオンライン授業導入を求める親の会」の佐々木真実代表(40)が市役所を訪れ、教育指導課の本郷栄治課長に手渡した。
要望書は基礎疾患や感染防止のため、自主的に学校を休む子どもや不登校、長期入院中の児童生徒に対し、授業をライブ配信するよう求めた。オンライン授業を受けた児童生徒は出席扱いとすることも要請した。
佐々木代表は「三脚とスマートフォンがあれば授業のライブ配信はできる。一律スタートに固執せず、やれるところから始めてほしい」と訴えた。本郷課長は「環境整備だけでなく教員の研修も必要だ。時間をかけて検討したい」と応じた。